
冷え性の人は入眠が苦手
睡眠のメカニズムは、以下の通りです
- 末梢血管の血流が上がり、入眠へ準備を始める(耳たぶが熱くなるなど)
- 深部体温(内臓の温度)の熱が血流と末梢血管をラジエーターとして、外に発散され深部体温が下がる
- 体温が下がることで、入眠する
つまり冷え性のように、血行が悪い方は深部体温が下がりにくいので、入眠しにくいということになります。
対策1:体表面近くの空気を逃がさない
冷え性だと、寝具自体の暖まりも遅くなります。まず大切なのは体表面で暖まった空気を逃がさないこと、できるだけ即温性のある素材を使うことです。
カシミヤ毛布やロングファータイプのウール毛布で身体を包む
即温性が最も高いのはカシミヤです。あるいは、毛足の長いファータイプのウール毛布もいいでしょう。アクリルやポリエステルフリースも即温性はありますが、吸湿性が悪いので、暖まったあとに蒸れやすくなりますので、向き不向きがあります。

毛足が長いロングファータイプの敷毛布やムートンシーツを使う
掛だけでなく、敷も重要です。毛足が長いと、暖まった空気が逃げにくいので即温性もあります。ムートンシーツは羊の毛皮を使うので、最も暖かさを実感できる素材でしょう。


対策2:血行を促進する遠赤外線ヒーター、もしくは遠赤外線素材を併用する
単に暖めるだけなら電気毛布でもいいかもしれませんが、遠赤外線は身体に浸透が良く、芯から暖め血行を促進します。いわゆる岩盤浴というのも、遠赤外線効果の一つです。

最も効果的なのは、遠赤外線を組み込んだ敷布団です。一般には、温熱治療と電位治療の両方の機能を組み込んだ健康敷布団と呼ばれるタイプがあります。遠赤外線ヒーターを使うので、暖かさが実感しやすいのです。一方、鉱石パウダー等を練りこんで遠赤外線放出効果を持たせた、生地やわたを使った製品があります。こちらは、価格は安いのですが、じっくり暖まるという感じになります。
これも、身体に直接使うというよりは、上に羊毛敷布団、ムートンやウールの敷毛布を組み合わせて使った方が効果的です。