
ベッドを使うメリットは?
畳やフローリングに敷いて使う敷寝具に対して、ベッドを使うメリットはなんでしょうか?
保温性とホコリを防ぐのに有利である
畳や床に敷ふとんを直接敷くよりも、床からの空間を作ることにより保温性を得ることができます。また、ベッドの下で通気性を確保できます。また、床付近のホコリを吸いにくくなるというメリットもあります。つまり、睡眠環境を改善する上でベッドにするメリットが大きいのです。
マットレス選びで幅広い選択肢があり、理想の睡眠環境を作りやすい
畳やフローリングで使用する場合、毎日・あるいは定期的に片付けたりしなければならないために、重量やマットレスの通気性などに制限があります。ベッドにすることで、よりへたりにくい密度の高い製品を選ぶことができるようになります。
求められる機能は3つ 自然な寝姿勢・快適な温湿度・体圧分散と寝返りです
自然な寝姿勢を得る
ヒトの健康の基盤には脊椎(背骨)があります。まず、背骨にとって自然な寝姿勢で眠ることが健康への第一歩といえます。
仰向き寝の場合

仰向き寝で最もポイントなるのはEの臀部です。この部分か下図のように落ち込むと腰痛などの原因になります。立った状態と同じS字カーブで支えることが大切です。臀部には体重の44%の負荷がかかりますので、素材の耐久性も重要になってきます。

横向き寝の場合

横向き寝の場合は、特に肩の出っ張り(C)をうまく受け止めて、横から見て背骨が真っ直ぐになるようにすることが必要です。敷寝具が硬いと、肩Cの部分の圧迫が強くなり、肩の筋肉の緊張が続きます。背骨が歪むだけでなく、肩の痛みや肩こりの原因になります。
眠りのプロショップがおすすめするウッドスプリング
正しい寝姿勢を保つにはマットレスだけでは限界があります。これを有効的に補佐するのがウッドスプリングです。ウッドスプリングは体格が大きく、横向き寝が多いヨーロッパで生まれました。さまざまな種類がありますが、身体にあたる部位の硬さを変えることができるために、一人一人に合わせて寝姿勢を調節することができます。

また、ウッドスプリングとマットレスの両方で支えるために、それぞれの変形量が少なく、耐久性の向上にもつながります。このような理由から


快適な温湿度(33℃50%)を保つ
湿度を調節するために必要なベッドパッド
マットレスを敷いて、その上にシーツだけで寝ているという方も少なくありません。そもそもメーカー自体が体圧分散や寝姿勢保持だけを訴えて、温湿度調節をないがしろにし、シーツだけで良いと販売しているケースが少なくありません。嘆かわしいことです。
入眠後には、発汗が大きく急激に温湿度が変化します。これに対応して快適な温湿度を保つにはウールやキャメルなどの獣毛繊維が最も適しています。眠りのプロショップSawadaでは、ウールのベッドパッドや、敷ふとんを上に使うことをおすすめしています。
温度と湿度が上がる夏には、熱のこもりや蒸れを防ぐには、熱伝導率と吸湿発散性に優れた麻素材が一番です。オリジナルのウールベッドパッドや敷ふとんは片面に夏対策のためリネン麻生地を付けています。リネン麻のシーツと組み合わせていただくとさらにベストです。
適度な体圧分散と、寝返りしやすい反発性

ヒトの身体の重量を見ると、腰~臀部が44%で一番重くなります。硬い寝具で寝ると、身体の出っ張った部分に体圧がかかるため、寝返りが増えて眠りが損なわれます。寝たきりになると、その部分から褥瘡(床ずれ)が起き始めるのです。

ストレスのない睡眠のためには、上図のように身体を全体で支えるように体圧分散をしなければなりません。ところが、体圧分散を進めると、低反発ウレタンのマットレスのように寝返りが打ちにくくなります。体圧分散と、寝返りがしやすい適度な反発性のバランスが大切なのです。
快眠のために通気性を向上させるベッド
最近スノコタイプが増えてきましたが、それでも多くのベッドのマットレスを載せる部分は板が圧倒的です。下に収納スペースを持つベッドも少なくありません。しかしながら、このような通気性があまりない構造は、今日の気密性が高い住宅ではカビなどのリスクが増えます。下の画像のように、ウッドスプリングタイプにすることで、マットレス下の空間を確保し、空気の環流が容易な構造のベッドがおすすめです。

地元産ひのきで作ったオリジナルベッドフレーム
地元長浜産の節の少ない上質なひのき無垢材を使ったオリジナルベッドフレームです。地元で加工することで、上質の無垢材ですが比較的手ごろな価格にいたしました。ひのきの持つフィトンチッドは森林浴効果と知られています。
ヘッド無しのタイプや、メガネやスマートフォンが置けるタイプなどもあり、別注サイズにも対応できます。